私が鬱病を回復させた方法、鬱病を通し学んだこと

前回の記事(https://nonbiri-blog.net/archives/105)では、私が就職活動を夏から始め、鬱を回復させ大学4年の冬に内定を獲得するまでの経緯について書きました。

この記事では、鬱病の症状や治療方法等、鬱病のアレコレにフォーカスしてお話していきたいと思います。

この記事がおすすめな人

  • 実際に鬱病になった人の話に関心がある人
  • 友人が少ない、または対人関係に苦手意識がある人
  • HSPに悩んでいる人

鬱病の症状と回復まで

前回の記事でもお話しましたが、私は大学4年の夏の終わり頃、就職活動の半ばで鬱病にかかりました。
「鬱病なんて自分には縁がない」と思っている方も、特に若い方は多いかな~と思います。私もそうでした。

以下ではまず、私が体験した鬱症状について書いていきたいと思います。

鬱の症状(私の場合)

  • 適性検査のなんでもない簡単な質問の内容が理解できない
  • 体がだる重く、起き上がることができない
  • 公共交通機関の中で涙が止まらなくなる
  • 視野が狭まり「自分には未来がない」と極端な思考になる
  • 常に異常な眠気に襲われる
  • 頭痛が止まらなくなる
  • 思考力や判断力が鈍りぼんやりする
  • 気持ちが不安定でコントロール出来なくなる
  • 他人とのコミュニケーションを極端に恐れる
  • 会社説明会で人事の人の前で号泣し鬱病を見破られる
  • 頻繁に「死にたい」という感情が湧いて涙が止まらなくなる

症状は人により個人差があります。ですが、「気持ちが沈み憂鬱」「うれしさや楽しさ等の感情を感じなくなった」等の症状が継続するのであれば、鬱病(もしくはその前兆症状)を疑い、早めに専門家を受診してみることをおすすめします。

心療内科の受診でかなり気持ちが楽に

今では4つの心療内科に通った経験のある私ですが、はじめて受診を検討した時は、「まさか自分が精神科なんて…」という気持ちでした。

しかし当時、背に腹は変えられない状況にあった私は、口コミが良かった近所の心療内科へ初診を予約。しかしまさかの2カ月待ちでした。

心療内科は、特に評判のいい先生だと、初診予約がなかなか取れない場合が多いです。
そのことを知らなかった私は、「早く薬をもらって回復して、就活を進めなきゃいけないのに」と焦りながら2か月間連絡を待つことになりました。(結果不幸中の幸い、1か月後に予約枠に空きが出て受診することができました。)

筆者
筆者

電話越しに2カ月待ちの旨を言われた時の絶望感は今でも覚えています。。

その日の夜に公的機関の自殺防止ホットラインに泣きながら電話をかけました。(←架電時刻が深夜11時半だったこともあり、もうすぐ終わりの時間だからとすぐに切れてしまいました。。)

初めて行った心療内科の先生はとても優しく、懐深い先生でした。にこやかでこちらに安心感を与えるような話し方をされるおじいちゃん先生でした。

初診で自分の鬱症状について泣きながら説明した私は、自分の病気、処方される薬の説明を受けました。

また、今後の療養生活で気をつけることをまとめた(病院オリジナル?)資料をもらい、丁寧な説明を受けました。

以降、数ヶ月おきにその病院を受診していましたが、「自分以外の誰かが自分の状態を理解してくれている」という安心感は大きかったです。

継続通院しやすい病院を探すことが大切

前述した通り、現在私は4つの心療内科を受診した経験があります。

1つ目は田舎にある、評判のいい小さめの病院でした。半年以上通院しましたが、引越しの関係で通わなくなりました。(院内に患者さんからの感謝の手紙が貼ってあったりと、温かみのある雰囲気の病院でした。先生も前述の通りの人柄でした。)

2院目は3ヶ月ほど通い、先生との相性に疑問を感じ通院をやめてしまいました。

3院目は都内の有名な心療内科でしたが、病院の雰囲気が合わず初診のみで通院をやめてしました。(いつも混雑してごちゃごちゃとした雰囲気があり、先生の対応もどことなく事務的(?)に感じてしまいました。。)

4院目は都内の心療内科で、綺麗で静かな雰囲気が合っていると感じましたが、費用面での負担を感じ、通院をやめました。

もちろん、どの病院でもきちんと診察し、処方箋を出して貰えます。

ですが、継続的な通院を考えた時に、自分と相性のいい先生を見つけることも大事だなと思います。

無料相談窓口での親切な対応で安心できた

当時私は複数の機関に相談していましたが、1番気持ちに寄り添ってくれたと感じたのは、県の相談センターでした。こちらは、メールをベースにした対応でした。

対応してくださった見ず知らずのスタッフの方には、今でもとても感謝しています。

他にも公的機関の自殺防止ホットライン(名称の記憶があやふやですみません。。)に相談もしました。

鬱症状の苦痛が最高潮だった夜に泣きながら電話をかけましたが、当時深夜12時が近かったため、もうすぐ終わりの時間だからとすぐに電話は終わってしまいました。

そういう意味では、LINEやメールベースの相談の方が時間の制約がなく良いかも知れません。

2ヶ月間の休養

その後投薬治療を始めた私は、一旦就活を休み、休養を兼ねて卒業論文の制作に専念しました。

当時大学生で一人暮らしあったため、私は充分な休養を取ることができました。ですが、社会人の今はそうもできません。

日頃から鬱病対策をし、健康な心と体を維持出来るのが理想です。しかし、過度なストレスを受け鬱症状が出ているのなら、無理にでも早めに休養を取り、体を大切にすることが大事だと思います。

仕事は世の中に沢山ありますが、自分の体は1つしかありませんし、鬱になってまで守るべきものなんてそうそうないと私は思います。

鬱の症状を通し私が失ったもの

私は鬱を通して失ったものは特にないと考えています。もちろん、あくまで私の場合の話です。

順調に自分の人生の道を歩んでいたのに、大きなストレスに遭遇し鬱になってしまった、大切な人の不幸で鬱になってしまった…そういったパターンの場合、鬱病を通して何を感じるかは、経験したことの無い私には分かりません。

きっととてもつらくて暗い中を1人さまよい歩き続けるような苦しさなのだと思います。

後遺症が残ってしまったり、以前のように過ごすことができなくなってしまった…という方もいると聞きます。

ですが私の場合、療養期間中に鬱になりやすい自分の思考パターンを修正したり、自分の本当の感情に向き合ったり、自分の人生に深く向き合ったり、大きな学びを得ることが出来ました。

色々な人に自分が鬱病になったことを打ち明けるのはとても勇気がいることでしたが、案外皆受け入れて普通に接してくれる、ということにも驚きました。

鬱を通して、考え方や行動が180度変わったと思うくらいです。

困っているなら、少し勇気をだして「相談」した方がいい

個人的な意見ですが、就職活動で迷っている学生さん(就職活動以外でも悩んでいる人)は、とにかく「相談」するといいと思います。

「家族やパートナーに相談するのが気まずい…」という方も、ハロワや大学の相談センターなら相談のハードルが格段に下がるのではないかと思います。

(勿論、家族へ相談出来るならそれが1番です。)

私自身、「悩んだり困ったら、誰かに相談して助けてもらう」という発想が今まで持てなかったからこそ、ここまで就活が遅れてしまいました。

(身近な人にこそ、「自分が上手くいっている姿、出来ている姿を見せなければいけない」と考えているタイプの人間でした。)

「相談しても、「甘えるな」「まわりは皆頑張ってるんだから、もっと頑張れ」「自業自得だ」

等と言われるに違いない、と勝手に何故か思い込んでいました。。」

ですが、公的な相談機関の職員の方は、例えこちらに落ち度があったとしても、こちらの気持ちに寄り添った優しい発言やアドバイスをしてくれます。

以下に相談先をまとめてみましたので、ぜひ気軽に相談してみてください。

無料

・学校の進路相談室

・県や市の職業相談センター

・ハローワーク

・会社の心理カウンセラー

有料

・ココナラ等のサービスで話を聞いてもらう

・心療内科

・心理カウンセラー

公的機関以外

・パートナー

・友人

・家族

・学校の先生

・同僚

おわりに

「自分は頑張ればある程度のことはできるだろう」と学生時代の私は考えていましたが、自分のキャパシティは思う以上に小さいのだと、鬱を通して痛感しました。

鬱になった時、1番自分の心を救ってくれたのは「他者からの優しい言葉や態度」でした。どんなに日頃人間関係に悩んでいても、結局は他者の優しさに救われるんだって、その時初めて知ったいいことでした。

だから今うつ症状に悩む方は、ぜひ少しの勇気をだして、相談してみてください。うつ病は誰にでも経験できるものでは無い貴重な経験です。

その時はただただ辛くても、時が経てば必ず役に立つ時が来ます。だから大丈夫です。

また、まわりにうつ病の人がいる方は、どうか優しい言葉をかけてあげて欲しいです。

あなたの優しい笑顔や、理解を示す姿勢は、うつ病を患った方にとって、心を救ってくれる光のように感じられる可能性が高いです。

※ここまでお読み頂きありがとうございました。コメント等頂けると励みになります!

タイトルとURLをコピーしました