記事内に広告を含みます

HSPの私が就活から逃げてうつ病にかかった話2【うつ病の回復と内定獲得まで】

HSPと働き方

こんにちは。HSP会社員の宮野ちせです。

前回の記事(https://nonbiri-blog.net/archives/105)では、私が就職活動を夏から始め、結果うつ病にかかった経緯について書きました。

HSPの私が就活から逃げてうつ病にかかった話1【うつ病の回復と内定獲得まで】
こんにちは。HSP会社員の宮野ちせです。この記事では、私が大学生時代に就職活動を全くせずに自宅に引きこもり、人生初のうつ病にかかった体験を書いています。具体的には、大学4年時の夏にゼロから始めた就活の内容や当時の状況、うつ病にかかった経緯、...

この記事では、私がその後どうやって鬱を回復させ、大学4年生のうちに内定を獲得したのかについて、時系列に沿って書いていきたいと思います。

この記事がおすすめな人

  • 現在就活に不安に不安を感じている学生さん
  • 学校で友人が少ない、または対人関係に苦手意識がある学生さん
  • HSPに悩んでいる人
  • 実際に鬱病になった人の話に関心がある人

2か月間の休養(大学4年生8月中頃~9月中頃)

鬱症状が目立ち就活に支障が出るようになってしまったため、私は大学4年生の夏~秋にかけ、就活を2か月ほど休みました。大学4年生のうちは、卒業論文も完成させなくてはいけなかったため、ある意味ちょうどいい期間ではありました。

この期間に私がやったことは以下です。

  • 大学の進路相談室で就活状況を相談(初回は相談というより、白状という気分でした…)
  • 大学の図書館で卒業論文の制作
  • うつ病の療養・心療内科の通院

2か月の休養期間にやったこと

大学の進路相談室で就活状況を相談

大学の進路相談室は、大学生にとって最も身近で信頼できる相談先です。
私は相談室に週数回のペースで通い、自分の就活軸を定めるきっかけにしていました。

また、引きこもっていたことも、うつ病にかかったことも相談員の先生に話しました。
「お前はここまで何をやっていたんだ」「自業自得だ」等の言葉を、内心とても恐れて覚悟していましたが、どの先生も親身に話を聞き相談にのってくれました。

また、当時大学が夏休み期間に入っていたことや、元々私に友人が少かったこともあり、私は周囲の同級生が今何をして過ごしているのか全く知りませんでした。

当時の筆者
当時の筆者

「こんな時期に就活をしている人はいるんだろうか」
「一人でこんな時期に就活をしていて情けなくて恥ずかしい…」
こんな不安と孤独感に心を支配されていました。


しかし、相談員の先生に「今の時期に就活をしている人はいるよ」「決まらない人は本当にずっと決まらないからね」「あなたなら少し(面接)練習すればすぐ内定とれると思う」等々の優しい言葉をかけていただき、とても安心できた記憶があります。

筆者
筆者

相談員の先生に自分の状況を把握してもらい、正しい情報を提供してしてもらうことで、大きな心の安定につながりました。

また、面接練習もかなり沢山してもらいました。

大学の図書館で卒業論文の制作

大学の図書館に通い、ネットや書籍から参考文献を集め、卒論を制作していました。
一人でじっくり一つの論文を作成することは、うつ病の療養にも効果的でした。

私の学部は、卒論の提出が卒業の必須条件だったため、2か月でなんとか完成させ提出しました。

うつ病の療養・心療内科の通院

複数回にわたって診療内科へ通院し、薬の処方を受けていました。
(人生初めての心療内科の予約はとても緊張した記憶があります)

また、この頃メンタル回復のために、「感情や思考をノートにひたすら書き、それを再度読み返して自分を褒めたり励ますコメントを追記する」という独自療法をしばらく続けていました。

筆者
筆者

今思い返せば、自分の本音や弱さときちんと向き合うきっかけを、うつ病が与えてくれたとも思います。
また、当時どうしようもない状況で相談した時、優しい言葉をかけてくれた沢山の周りの人たちには、今でもとても感謝しています。

就職活動の再開(大学4年生秋~)

卒論の作成が落ち着いた頃、私は地元に帰り就職活動を再開させました。
元々公務員を視野に入れ勉強していたこともあり、「やっぱり地元で公共性の高い仕事がしたい」と考え、就活の軸を決定したからです。

この期間に私がやったことは以下です。

  • 家族へ今までのことをすべて話す
  • ハローワークへ通い応募書類を作成、面接練習をする
  • 準公務員の試験対策勉強をする

就職活動の再開後にやったこと

家族へ今までのことをすべて話す

私にとって、これが今まで最も気が進まなかったことであり、考えないようにしていたことでした。

私はこれまで家族へは就職活動が順調であるという体で接していました。
しかし帰省を機に、公務員試験に挫折したことや、うつ病にかかったこと、未だ内定がないことを話しました。

筆者
筆者

多くの投資をして育ててくれた親には、今でも申し訳ない気持ちが強く残っています。

ハローワークへ通う

週に2回ほどのペースで地元のハローワークへ通っていました。
何人かの担当職員さんがいましたが、私が受けていた就職支援は以下の内容です。

求人の紹介

これが一番多かったです。自分の就活軸に沿って求人を一緒に探してもらったり、エントリーを検討する企業への紹介状を発行してもらったりしました。

求人票を一緒に見ていただき、「この会社のここの条件はいいね」「この部分が気になる」等の意見をもらえたので、とても心強かったです。

応募書類の添削

自己PRやガクチカ等を添削していただきました。「この部分のアピールはいいね」等褒めてもらえる部分は、面接でも自信を持ってアピールしやすかったです。

面接練習

ハローワークの新卒採用担当の方が、1対1でかなりしっかり時間をとって面接対策してくれます。
添削の時もそうでしたが、アドバイスだけでなく、こちらが自信を持てるよう褒めたり励ましたりしてくれるので、本当にやってもらって良かったと感じています!

私のように緊張しいな方ほど、面接の練習を沢山するといいです。
(いろいろな人に聞いてもらい、受け答えを暗記するくらい練習できるのが理想です…!)

準公務員の試験対策勉強

準公務員の採用試験は、元々公務員試験の対策勉強をしていた方なら比較的やりやすいと思います。
(実際、公務員試験で運悪く落ちてしまった学生さんが、準公務員の就職に切り替える例はよく聞きます)

勉強をしていなかった方も、試験範囲が公務員試験ほど広くないので勉強時間が確保出来れば合格出来る試験だと思います…!

内定獲得(大学4年生2月末頃)

そして大学4年生の冬に、私はようやく内定獲得に至りました。
内定の報告をした時、ハローワーク職員の方や、周りの友人がすごく喜んでくれたことを今でも覚えています。
当時どうしようもない状況で私を支えてくれた周りの人達には、感謝してもしきれません。

この頃うつ病の症状も、完治はしていませんでしたが、大分回復傾向にありました。

卒業論文もなんとか無事に受理してもらい、大学を卒業することができました。また、初出勤日までの1か月間で、親友と卒業旅行に行くことまで出来ました。

まさか自分が大学の就活を無事に終えて卒業旅行にいける日が来るとは思っていなかったため、本当にうれしかったです。

まとめ

私は大学時代、上手くいかない人間関係から離れ、ぼんやりと現実逃避する日々を送ってしまいました。
サークルもアルバイトも長く続けられず、かと言って勉強にも打ち込んでいませんでした。

人間関係が苦手だったり、HSPの気質に悩んでいたり、将来に不安を抱えている学生さんほど、どうか自分の本心や人生と向き合い、早いうちからの行動をしてほしいなと思います。

また、つらいことや壁にぶつかることがあっても、結果的には何とかなります。
当時のうつ病の経験は、社会人3年目の今の私の大きな財産となっています。

皆さんが悔いのない良い就活ができますように。