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就活でうつ病になった私の症状と療養の記録【心療内科受診の結果】

HSPと働き方

こんにちは。HSP会社員の宮野ちせです。

前々回の記事(https://nonbiri-blog.net/archives/105)、前回の記事(https://nonbiri-blog.net/archives/193)では、私が大学時代に就職活動から逃げた末にうつ病になり、そしてうつ病を回復させ内定を獲得するまでの経緯について書きました。

この記事では、うつ病の症状や治療方法等、うつ病のアレコレにフォーカスしてお話していきたいと思います。

この記事がおすすめな人

  • 実際にうつ病になった人の話に関心がある人
  • 友人が少ない、または対人関係に苦手意識がある人
  • HSP気質に悩んでいる人

うつ病の症状と療養

前回の記事でもお話しましたが、私は大学4年生の夏の終わり頃、就職活動の半ばでうつ病にかかりました。
「うつ病なんて自分には縁がない」と思っている方も、特に若い方は多いかな、と思います。私もそうでした。

以下ではまず、私が体験した鬱症状について書いていきたいと思います。

私が経験した鬱の症状

  • 適性検査のなんでもない簡単な質問の内容が理解できない
  • 体がだる重く、起き上がることができない
  • 公共交通機関の中で涙が止まらなくなる
  • 視野が狭まり「自分には未来がない」と極端な思考になる
  • 常に異常な眠気に襲われ、1日中寝てしまう
  • 頭痛が止まらなくなる
  • 思考力や判断力が鈍りぼんやりする
  • 気持ちが不安定でコントロール出来なくなる
  • 他人とのコミュニケーションを極端に恐れる
  • 会社説明会で人事の人の前で号泣し、うつ病を見破られる
  • 頻繁に「死にたい」という感情が湧いて涙が止まらなくなる

症状は人により個人差があるようです。
うつ病の症状について知りたい方は、下記の厚生労働省のメンタルヘルスサイトを確認してみてください。

うつ病|こころの病気について知る|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~|厚生労働省
こころの病気にはいろいろな種類や症状、治療法があります。同じ病気でも、大人と子ども、若者の場合で症状の出方や治療法が異なることもあります。様々なこころの病気について知りましょう。

「気持ちが沈み憂鬱」「うれしさや楽しさ等の感情を感じなくなった」等の症状が継続するのであれば、うつ病(もしくはその前兆症状)を疑って、早めに専門家を受診してみることをおすすめします。

心療内科の受診でかなり気持ちが楽に

今では4つの心療内科に通った経験のある私ですが、はじめて受診を検討した時は、「まさか自分が精神科なんて…」という気持ちでした。

ですが当時、うつ症状が酷く背に腹は変えられない状況にあった私は、勇気を出して口コミが良かった近所の心療内科へ初診予約しました。が、なんとまさかの2カ月待ちでした…。
(この時ほど絶望したことはないくらいでした…)

心療内科は、特に評判のいい先生だと、初診予約がなかなか取れない場合が多いです。

そのことを知らなかった私は、「早く薬をもらって回復して、就活を進めなきゃいけないのに」と焦りながら、2か月間連絡を待つことになりました。

筆者
筆者

電話越しに2カ月待ちと言われた時の絶望感は今でも覚えています。
(それだけ心の悩みを抱える人が現代社会に多いってことですね…)

その日の夜、私は公的機関の自殺防止ホットラインに泣きながら電話をかけました。(←架電時刻が深夜11時半だったこともあり、もうすぐ終わりの時間だからとすぐに切れてしまいました)

その後私は不幸中の幸い、1か月後に予約枠に空きが出て受診することができました…!

初めて行った心療内科の先生はとても優しく、懐深い先生でした。にこやかでこちらに安心感を与えるような話し方をされるおじいちゃん先生でした。

初診で自分のうつ症状について泣きながら説明した私は、自分の病気、処方される薬の説明を受けました。

また、今後の療養生活で気をつけることをまとめたオリジナルの資料をもらい、丁寧な説明を受けました。

以降、数ヶ月おきにその病院を受診していましたが、「自分以外の誰かが自分の状態を理解してくれている」という安心感は大きかったです。

半年間通い続け、完治まではいきませんでしたが、寛解に至ることができました。

継続通院しやすい病院を探すことが大切

前述した通り、現在私は4つの心療内科を受診した経験があります。

1つ目は田舎にある、評判のいい小さめの病院でした。半年以上通院しましたが、引越しの関係で通わなくなりました。(院内に患者さんからの感謝の手紙が貼ってあったりと、温かみのある雰囲気の病院でした。先生も前述の通りの人柄でした。)

2院目は3ヶ月ほど通い、先生との相性に疑問を感じ通院をやめてしまいました。

3院目は都内の有名な心療内科でしたが、病院の雰囲気が合わず初診のみで通院をやめてしました。
初診の時に採血をしましたが、初診で行くのをやめてしまったので結果は分からないまま…
(この病院はいつも人で溢れかえっており、先生の対応もどことなく事務的(?)に感じてしまいました)

4院目は都内の心療内科で、綺麗で静かな雰囲気が合っていると感じましたが、費用面での負担を感じ通院を断念しました。

継続的な通院を考えた時に、通いやすい立地の病院や、自分と相性のいい先生がいる病院を見つけることは、大事だと思います。

無料相談窓口での親切な対応に安心できた

当時私は複数の機関に相談していましたが、1番気持ちに寄り添ってくれたと感じたのは、県の相談センターでした。こちらは、メールをベースにした対応でした。

メールを送ると1日~2日後に返信が届き、その後継続的にメールでやり取りが続く感じでした。
匿名相談が可能なので、心理的なハードルも低かったです。

心療内科の受診ができない人限定の相談受付だったので、「初診予約がなかなか取れない…!」という方や、「電話相談は勇気がないけど、LINEやメールベースなら…!」という方は、こういった相談センターを利用してみるのもおすすめです。

2ヶ月間の休養

その後投薬治療を始めた私は、一旦就活を休み、休養を兼ねて卒業論文の制作に専念しました。

当時大学生で一人暮らしあったため、私は充分な休養を取ることができました。ですが、社会人の今はそうもできません。

日頃からうつ病対策をし、健康な心と体を維持出来るのが理想です。しかし、過度なストレスを受けうつ症状が出ているのなら、無理にでも早めに休養を取り、体を大切にすることが大事だと思います。

仕事は世の中に沢山ありますが、自分の体は1つしかありませんし、鬱になってまで守るべきものなんてそうそうないと私は思います。

少し勇気をだして「相談」がおすすめ

個人的な意見ですが、就職活動で迷っている学生さん(就職活動以外でも悩んでいる人)は、とにかく「相談」するといいと思います。

「家族やパートナーに相談するのが気まずい…」という方も、ハロワや大学の相談センターなら相談のハードルが格段に下がるのではないかと思います。

私自身、「悩んだり困ったら、誰かに相談して助けてもらう」という発想が今まで持てなかったからこそ、ここまで就活が遅れてしまいました。

相談しても「甘えるな」「まわりはみんな頑張っている」「自業自得だ」等と言われるに違いない、と勝手に何故か思い込んでいました。

ですが、公的な相談機関の職員の方は、例えこちらに落ち度があったとしても、こちらの気持ちに寄り添った優しい発言やアドバイスをしてくれます。

以下に相談先をまとめてみましたので、ぜひ気軽に相談してみてください。

無料

・学校の進路相談室
・県や市の職業相談センター
・ハローワーク
・会社の心理カウンセラー

有料

・ココナラ等のサービスで話を聞いてもらう
・心療内科
・心理カウンセラー

その他

・パートナー
・友人
・家族
・学校の先生
・同僚

参考サイト

・働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳 厚生労働省 
https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/

・こころの情報サイト 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
https://kokoro.ncnp.go.jp/

・すまいるナビゲーター 大塚製薬株式会社
https://www.smilenavigator.jp/utsu/

おわりに

「自分は頑張ればある程度のことはできるだろう」と学生時代の私は考えていましたが、自分のキャパシティは思う以上に小さいのだと、鬱を通して痛感しました。

鬱になった時、1番自分の心を救ってくれたのは「他者からの優しい言葉や態度」でした。
どんなに日頃人間関係に悩んでいても、結局は他者の優しさに救われるんだなと、その時初めて知った素敵なことでした。

だから今うつ症状に悩む方は、ぜひ少しの勇気をだして、相談してみてください。
うつ病は誰にでも経験できるものでは無い貴重な経験です。
その時はただただ辛くても、時が経てば必ず役に立つ時が来ますので、大丈夫です。

また、まわりにうつ病の人がいる方は、どうか優しい言葉をかけてあげて欲しいです。
あなたの優しい笑顔や、理解を示す姿勢は、うつ病を患った方にとって、心を救ってくれる光のように感じられる可能性が高いです。

ここまでお読み頂きありがとうございました。